テーブルナフキンを作る(生地選び・素材編)


使用目的に適さない生地を再び買ってしまわないように、

織物の事を学んだ前回。

 

次は、素材選び。

 

『テーブルナフキンなら、綿100%』でいんだよね?

そう思ったのは、

レストラン向けのテーブルナフキンが綿100%ばかりだから、

適してるんだと解釈。

 

けど、実際に生地屋さんに行って惹かれたのは、

『この質感好きだな』、『見た目も好み』と思ったリネンでした。

 

それなのに、その時は選ぶことが出来ませんでした。

超高級店でもないうちの店で扱う生地として、

あまりにも高価な代物だったから(T_T)。

メーター3000円とか高すぎる。

 

一旦はリネンを諦めたものの

素材の事を何も知らないのに、

高いからやめるっていうのは後悔するから、

自宅にあったリネンの本『リネンが好き』を熟読。

 

タイトルにするだけあって、

リネンへの愛に溢れた読みやすい本でした。

そして、知りました。

リネン、テーブルナフキンとして最適!

・水を吸収し易く、乾きは早い

・ペクチン効果で、ワインや料理のシミ等、汚れが落ちやすい

・乾きが早いから、雑菌が繁殖せず、清潔

・経年劣化するどころか、

 洗う毎に繊維がほぐれて柔らかくなり、肌触りが良くなっていく

 

これまでのリネンに対する認識は、

① 麻

② チクチクする

③ 何故か高価

④ 繊細で、扱いが難しい

 

でしたが

 

本を読んで改まった認識は、

① 日本国内での麻は、草木から採った繊維全般をさしていてる。

 その為、

 『フラックス』という植物の繊維から出来ている『リネン』も

 麻に分類されているだけで、特徴はそれぞれ異なる。

② チクチクすると思っていた麻の質感は、

 原料が違っていただけで、

 リネン100%は、肌触りが良い(←個人的感想)

③ 大量生産出来ないし、

 フラックスからリネンにするのは凄く手間暇掛かるから。

④ 傷みにくく、丈夫で長持ち。

 洗濯機もゴシゴシ洗いも平気。

 気を付けるべき点は、洗濯の時、脱水は極弱め!

 保管は、日焼け予防の為、暗くて、風通しの良い環境。

 

リネンの洗い方、シワの伸ばし方 を知った時、

自宅にある、リネンのランチョンマットに残った汚れで、

試してみることに。

 

古い汚れ、落ちにくい汚れ の場合、

50~60℃位のお湯に一時間程度浸けてから、

天然素材原料の天然石けんで洗うと落ちるとありましたが、

自宅のお湯は最高45℃迄しか出ないので、

今後のお手入れの事も考えて、その状況で試してみました。

 

結果は、

とても綺麗になりました!!!!!

 

あの時、汚れが落ちきらなかったのは、水で洗ったからと結論。

 

軽い汚れに至っては、浸け置き無しで簡単に取れました。

 

洗濯シワが取れなかったのは、

脱水を強くかけた後、

完全に乾いてからアイロンがけをしたから。

 

今回は、脱水を極々軽くに留めた後、

乾く前にアイロンがけをしてみました。

すると買った時のように、ピシッ!っとした姿に♪

 

合せて、

洗濯シワが残っている状態で、乾いてしまった時の対処法

⇒『霧吹きでしっかり湿らせて、繊維をほぐしてアイロンがけ』を

試した所、こちらもピシッ!とした姿になりました(^^)

 

使えば使う程、

シワシワでヨレヨレになっていくと思っていたリネンは、

洗い方を覚えるだけで魅力的な存在へと大変身。

 

これは、初期投資を掛けてでも

店のテーブルナフキンは、リネンにしようと気持ちが決まりました。

 

求めるリネン生地は、

・100% リネン

・平織り 又は 綾織り 

・糸番手は、1/15~1/40 

 

つづく….