テーブルナフキンを作る(理想の生地を求めて・草木染め・準備編)

テーブルナフキンの生地は、

100%リネンにすることが決まりました。

 

 

早速、理想の厚みや密度、色のリネン生地を探すものの

完売(入荷未定)などで縁がなかなか無かったので、

自分で染める方向性を検討してみる事に。

生地の染め方を調べ初めて、

最初に出会ったのは色のコントールがし易いという、

合成染料を使った染め物行程。

何故か全く興味が持てなくて、私に染め物は無理だと痛感。

 

どうしたものか(-_-)?

と気分転換に珈琲を入れてる時に、

草木染めってどんなだろう?と頭によぎって調べてみると

凄い面白そう!!!

 

『草木染めは難しい』って聞いてた理由も

元となる素材の色と染まった色が必ずしも一致しない事や

前回と同じ条件のつもりで染めてもちょっとした事で、

同じように仕上がらない。

つまり、

『理想の色に仕上げるのが難しい』っていう事が分かった。

それでも、

身近な食物を煮出して染めた時、

どんな色になるのか様々な植物で試したい気持ちのが強くて、

難しいと言われる理由が今は全く気にならない。

 

草木染め:植物から染料を抽出して、染めること

草木染めが出来る素材:自然の繊維、絹、綿、麻、ウールなど

 

取り敢えず、全くしたことが無いのに

いきなり高価なリネンで草木染めデビューは、

プレッシャーが大きいので、

リネンと同じ条件と思われる食物繊維だけで出来た、

新品のコットン100%タオルで事前練習。

 

今回は、草木染めをする前にやっておかなければならない、

『リネン生地の処理』

手作りの『銅媒染』を作る 迄をまとめてみました。

 

『リネン生地の処理』

工程① 洗濯と脱水

(目的)リネンに付いた不純物を落す

(作業)約40~50℃位のお湯で洗い、軽く脱水

 

工程② タンパク質コーティング

(目的)タンパク質と結合する事で染まる草木染めは、

それを持たない植物系繊維のリネンやコットンは染まりにくいので、

人工的にタンパク質を含ませて染まりやすくする。

(退色予防効果にも繋がる)

(作業1)布が浸かる大きさの容器を

水:成分無調整の豆乳(又は豆汁)=1:1の液で満たし、

布を何度か動かしながら、20~30分布を浸す。

(折りシワがあると後に染めムラの原因になる為、動かす)

(作業2)水洗いせずに、軽く脱水して干す

・水洗いをすると折角のタンパク質が落ちるから不要

・但し、豆乳又は牛乳、豆汁などは腐りやすいから、

晴れた日に手早く行う

・干す(乾燥させる)時は、染めムラの原因になる為、

シワを作らないよう気を付ける

 

『銅媒染液』を作る

初めて耳にした媒染液(ばいせんえき)とは、

草木染めでいう発色定着材のこと。

 

草木から抽出した染料は、染めただけでは繊維に定着しない為、

繊維と草木色素を金属の化学反応によって結びつける媒染が必須。

 

媒染の種類によって、同じ染料でも仕上がりの色が変わるので、

販売されているモノを買ったほうが安定感があるのでしょうが

一期一会と言われる草木染めの世界。

自宅にあるもので代用の媒染液も作る事が出来るとわかり、

作る事にしました。

 

一番手軽に作れる媒染液として、

茄子の色止めに使われるミョウバンがありましたが、

選んだのは銅媒染液。

理由は、

銅媒染で仕上がった完成品の色見本に好みが多かったのと

作るのが簡単だったから。

銅、お水、お酢をの3つを瓶に入れて蓋をして、

約一週間待つだけ。

 

今回の割合は、1:1:1。

銅(10円玉x9枚) 41g

水 40g

白ワイン酢(酸度6%)40g

 

媒染が何種類かあれば、

染液が同じでも異なる色に仕上げられて楽しそうなので、

ゆくゆく試していきたいと思います。

 

つづく