Akadama soil / 赤玉土

(赤玉土)

火山灰が積み重なってできた、「赤土」を乾燥させた土。

褐色で粒状、肥料成分を含んでいない。

水はけ、水もち、肥料持ちのバランスがよい。

肥料成分を含んでいないから、虫や菌が寄り付かない無菌で清潔な土。

弱酸性で、幅広い植物と相性が良い万能な土。
他の土との配合シーンも多いから、
一袋持っとくと植替えや株分けの機動力が上がって楽しそう♪

 

大抵の植物は、赤玉土3~8、
プラス他の土、肥料2~7の割合で混ぜた土で育てられてるようで、
植物の好む生育環境に合わせて、土の割合を調節されている。

植物は、根っこから水や空気を吸って生きているから、
土の粒と粒の間には水と空気が必須。
その点、赤玉土は粒状の土の集合体なので、
粒の中や粒同士の隙間に水や空気がたまり、
植物の根っこがそれを吸収しやすい構造になっている。

(赤玉土のph)
pH5~6 弱酸性
日本は酸性雨が降るため、
手を加えていない土地は基本的に弱酸性で、
日本で育つ植物は、弱酸性~酸性寄りの土を好むことが多い。

(赤玉土の種類)
赤玉土は、土の粒の大きさと硬さによっていくつかに分類される。
土の粒の大きさは、細粒(極小粒)、小粒、中粒、大粒の4つに分けられ、
土の硬さは、通常の赤玉土と、それよりも硬い硬質赤玉土などに分けられる。

(赤玉土、粒の大きさ)
細粒、小粒、中粒、大粒とは?
赤玉土は、赤土を乾燥させた後、ふるいにかけて粒の大きさごとに分けられる。
ただし、
明確な粒の基準がない為、メーカーや販売者ごとに粒の大きさの基準が異なり、呼び名も違うことがある。

赤玉土は、
土の粒が大きい程、水はけが良くなり、水もちが悪くなる。
反対に、
土の粒が小さい程、水もちが良くなり、水はけが悪くなる。

例えば、
粘土のように粒同士の隙間が小さく狭い程、
水が下から出ていきにくく、
砂利のように隙間が広いものほど、
水が流れ落ちていくことと同じ。

また、赤玉土の特徴としては、
時間の経過とともにだんだんと粒が崩れて小さくなっていく。
つまり、土の質が変化していくので、
一定期間で土の入れ替えが必要になる。

(サイズによる用途と特徴)
大粒:12~20
用途:鉢底のゴロ土、軽石、鉢底石の代わりに使う
水はけ:◎
水持ち:△

中粒:6~12
用途:植物を植え付ける主要の土、挿し木用の土
水はけ:○
水持ち:○

小粒:3~6
水はけ:○
水もち:○

極小粒:2~3
用途:湿地を好む植物の土
水はけ:△
水持ち:◎

細粒:1~2
水はけ:△
水持ち:◎

硬質赤玉土
(焼き赤玉土、焼赤玉土、超硬質赤玉土、上質赤玉土)とは?
赤玉土を600~900度ほどの高温で焼き固め

硬度を高くした土のことを「硬質赤玉土」という。
焼き赤玉土、焼赤玉土、超硬質赤玉土、上質赤玉土などとも呼ばれ、
焼き固めることで、時間がたっても崩れにくいのが特徴。

ただし、
「硬質」と呼ばれる硬さの厳密な定義は無い。
そのため、メーカーや販売者によって
硬さ、焼き固める温度、呼び名などが異なり、
中にはアルカリ性寄りの硬質赤玉土もあるので、
購入の際は表示確認などの注意が必要。

赤玉土の使い方は?どんな植物に合う?
・赤玉土に腐葉土と肥料を加えて混ぜ合わせ、植物を植えるのが一般的。
・肥料成分が含まれていないから、
固形・液体肥料や微生物が繁殖しやすい養分の多い土を混ぜ合わせることで、
ほとんどの花や植物を育てる土になる。
・挿し木・挿し芽用の土には、
肥料成分を含まず、虫が寄りつきにくい赤玉土が良い。
市販の草花用培養土は、養が多すぎて挿し木の枝が枯れてしまう事がある。
赤玉土ならその心配が無い。

良い赤玉土の見極め方
赤玉土の状態を見極めるには、
水を入れたコップに赤玉土を入れてかき混ぜて、
粒が崩れないものが質が良いと判断できる。

赤玉土向きの植物
多肉植物、カランコエ、グリーンネックレス、
シバザクラ、アリッサム、万年青、
タニワタリ、シンゴニウムなど

赤玉土と鹿沼土の違い
赤玉土と並んで使われる園芸の基本的な土に、
「鹿沼土(カヌマツチ)」がある。

鹿沼土は、栃木県鹿沼市が原産の軽石で、
赤玉土に比べて酸性度合いが強いことが特徴。

その為、酸性の土壌を好むサツキや東洋ランなどの栽培に用いられる。

安価な土は、粒がもろくて潰れやすく、
取り替えサイクルが早くなる傾向がある。

2018年10月上旬。
園芸店で一番大きな容量を買ってきて、
多過ぎたかともと思ったけど
いざ植替えを始めると
残りを気にせず、ガンガン使えるから大きい容量にしといて良かった。

焼赤玉土(小粒)
焼赤玉土(小粒)

 

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